映画あんのあらすじと感想!見終わった後に考えさせられる映画

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公開日:2015年

 



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あらすじ

永瀬正敏演じる仙太郎はどら焼き屋の雇われ店長で、覇気のない毎日を送っている。

常連の女学生のなかで、いつも独りで現れるワカナ(内田伽羅)はできそこないのどら焼きを仙太郎からもらって帰る。

ある日、求人募集の張り紙を見て高齢の女性、徳江(樹木希林)が店の前で「雇って欲しい」と仙太郎に声をかけるが

高齢者には無理だと、どら焼きを手渡して丁寧に断る。仙太郎のどら焼きを食べた徳江は驚き、後日、自分の作った“あん”を

「とにかく一度食べてみて」と仙太郎の店を訪れあんの入ったタッパーを無理やり置いてゆく。

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仙太郎はそれをゴミ箱へほおり投げるが、気になって蓋をあけ指であんのひとかたまりをすくって口に入れ、

その美味しさに心奪われ、徳江を雇い、作り方を伝授してもらう。

小豆と対話しながら愛しむようにしてあんを作る徳江と接するうちに仙太郎、そしてワカナも変わってゆき、

店は行列ができるほどの大繁盛となる。

しかし、ある日を境に客がまったく来なくなる。徳江の手の皮膚が普通ではなかった。

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噂が彼らの束の間の幸せを奪い、心を傷つけられる。

差別問題をどう捉えるのか、人が生きること、その意味を問う。

 

感想

河瀬直美監督作品は初めて見ました。

この作品は海外でも上映が決まったと聞きました。

(6月舞台挨拶で)

始まりは、永瀬さんがアパートのドアを開け、かったるそうに

階段を上って行く、その背中が…。背中で語れる俳優さん

はそういない。年齢を重ねてとても味のあるいい役者さんになられた

なあと、ドキンとしました。

桜の咲き誇るシーンが始まりますが、風でたくさんの花びらが

舞っていったり、雨で流されて行く様子や、枝ごしの太陽の



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日差し、葉のこすれ合う音など、印象的な映像が盛り込まれて、

どこかレトロな雰囲気を感じて、外国の方々が観ても

心に響くだろうと思えるものでした。

奥に重たい大きなテーマがありますが、それらの

映像で、ゆるやかに受け止めながら考えさせられる

内容でした。

樹木希林さん演じる徳江はハンセン病で、施設内という

限られた社会で生きることを強いられた女性です。

親孝行もできないまま死に別れた母に懺悔の思いを

持ち、雇われ店長というポジションにもどこか納得

いかない屈折した永瀬さん演じる仙太郎。

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“あん”を徳江に教わりながら仙太郎がとまどったり

しながらもイキイキとしてくるようすがよく出ていました。

樹木希林さんは作品にすっかり溶け込んでいました。

せっかく大繁盛するのに徳江が「ハンセン病」であることが

噂になり客足が耐え、徳江は察して店を辞めます。仙太郎は

自分ではどうにもできない現実に憤慨しますが受け入れるしか

ありませんでした。そこへ仙太郎の店のオーナーの妻(浅田美代子)

から、今の店を改築して甥っ子と一緒にやってくれないかと

強引にすすめられます。

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追い詰められる仙太郎はワカナと一緒に徳江に会いに行きます。

見て見ぬふりをする。それはよくある、とても危険なことです。

人としての尊厳を考えさせられました。現実にこんなことが

あったのだと誰もが知る必要があると思いました。

 

いつの世でも、ちゃんと向き合わなければどこかで身勝手な

心ない言葉が暴走して偏った価値観を生んでしまう。ひとりひとりが

向き合えばちゃんとわかることなのだと思いました。

再度、仙太郎とワカナが徳江に会いに訪れたときの、市原悦子さんの

演技は本当に息を飲んでしまいました。セリフをまだ言わないのに

立っているとき、振り返った時などもう、何があったのかが伝わってきて、

苦しくて涙を堪えるのが大変でした。

永瀬さんの泣きも…(泣かさんといて!)

(会場では鼻水をすすりあげる音があちこちでしました)

忙しいネット社会に、少し立ち止まって鑑賞すれば

心に満ちる深いものがある… では、自分はどう生きる?

そんな映画です。



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