映画マッドマックス 怒りのデスロードのあらすじと感想!終始カーチェイス
公開日:2015年
あらすじ
放射能に汚染された近未来。荒野で過去の幻覚に苛まれる元警官のマックス。
そこへ、その地域を仕切るイモータンジョーの部下達ウォーボーイズに襲撃されV8インターセプターで逃げるも爆撃槍を打ち込まれあっけなく捕まるマックス。
イモータンジョーの「シタデル」という砦に連行され逃亡を謀るも失敗。
放射能に犯され余命幾ばくもない、ニュークスというウォーボーイズの「輸血袋」として拘束される。
そんなおり、ガソリンの輸送を行っていたイモータンジョーの女性幹部
フュリオサがジョーの子産み女と呼ばれる五人の妻の境遇を憂い反旗を翻して
彼女たちを連れて逃亡を謀る。
妻たちを誘拐され激怒したイモータンジョーは、砦にいるウォーボーイズを総動員して追撃に出る。
常に輸血していないと健康状態が心配なニュークスはマックスを車のバンパーに
点滴の薬液の要領で縛り付けジョーの妻奪還作戦に参加する。
フュリオサは五人の妻たちを自分が生まれた故郷である「緑の地」に連れて行くためウォー・リグを走らせる。こうして、フュリオサと五人の妻とイモータンジョー率いるウォーボーイズ達との長い長いお家騒動カーチェイスに巻き込まれていくマックスであった。
感想
現在35歳の自分が最後にマッドマックスを見たのは、
確か木村奈保子の木曜洋画劇場であったでしょうか。
小学校以来マッドマックスを見てないので細かい設定は忘れてしまい
前作を見返す暇もなく映画館に行ってしまったのだが、
はっきり言ってこの「怒りのデスロード」は前作など見ていようが見ていなかろうがどうでもいいのです。
とにかく理屈では語れないド迫力ムービーに仕上がっていて度肝を抜かれました。
最初からカーチェイス。その後、映画終盤二時間まで、ほとんどカーチェイス。
最初からクライマックス状態で楽しめます。
CGが多い昨今の映画と比べモロにCGですと言う表現が抑えられているので
本当に手に汗を握って映画を楽しんでいた80年代、90年代初頭のあの頃の気持ちが蘇りました。
主人公を含め全てが狂っている世界ですが見ていると不思議な高揚感に囚われハイになれる映画です。
監督のジョージ・ミラーはマッドマックスシリーズを手がけた以降は
「ベイブ」や「ハッピーフィート」など家族向けの映画を撮ってたみたいで、
その振れ幅が凄すぎて二度びっくりです。
「怒りのデスロード」は自分が幼少期に受けたいい意味での映画トラウマになる作品だと思うので子供たちにも劇場でドンドン見ていってほしいなと思いました。
そして自分が感銘を受けたのはイモータンジョーの五人の妻たちの美しさです。
とにかく、核汚染で荒廃しきった世界なので皆一様に醜悪な姿をしているのですが、
本来は美しい役が多いフュリオサ役のシャーリーズセロンですら
丸ボウスにオデコ黒塗りで片腕という壮絶な姿。
そんな中で、水浴びをしている美しい五人の若い妻達の登場は
この世のものとは思えない美しさを感じました。そして、その女性たちを奪還する
ウォーボーイズも滅茶苦茶はしますが根は真面目な人達が多いので
妻たちに直接危害を加えるような人がいないので安心して見れます。
ちなみに、イモータンジョーはある種、教祖のような存在になっていて車が
神様であるウォーボーイズ達はカーチェイスの中で特攻して
命を落とすことが最も尊いと思っているようでありその時が来たら、
なぜか銀色のスプレーを口にシューシューして突撃をします。
ニュークスは毎回それで失敗し挫折したりして憎めない奴なのですが
全体を通してウォーボーイズ(少年)だった彼が一人前の男として成長していく
成長物語となっているのでめちゃくちゃな世界感ではありますが
しっかり共感できつ作りになっているところはさすがジョージミラーと思いました。
著者:佐藤
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タグ:シャーリーズ・セロン, ジョージ・ミラー監督, トム・ハーディ, ニコラス・ホルト