映画天才スピヴェットのあらすじと感想!天才少年の映画

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あらすじ

この映画は、10歳の少年が自らの才能を周囲に認めてもらえないことから、アメリカの権威ある科学機関に永久機関の論文を提出し、見事に最優秀科学賞に選ばれたことから物語が展開していきます。この科学賞受賞については、当然のことながら、この少年の才能に母親を除いて、全く気付いていない家族の誰も知るところではありません。

この永久機関については、実は学校に事前にレポートとして出されていたのですが、科学の先生はそのとんでもない世紀の発明を全く理解しようともせず取り合わなかったのです。ここが、なんとも何か痛快さを感じさせるところです。ワシントンにあるスミソニアン博物館でこの科学賞の受賞式が行われることから、これに出席するため、この少年は家出をしてアメリカ大陸を横断するという快挙に出るのです。

 

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その前に、この無謀ともいえるアメリカ大陸横断にいたる前の家族の関係が描かれています。この少年の家族は昆虫学者で博士の母親とカーボーイそのままの牧場主の父親と姉とこの少年とその弟です。この少年は母親の素質を、弟は父親の素質を受け継いでいるようで、父親はどちらかというと弟の方に目が向いているのです。

 

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このことから、少年は父親に対し弟のように目を向けてほしい様子がうかがわれます。しかし、兄弟仲はとても良く、ある日、この少年と弟で銃の音の伝搬測定の実験を行っていたところ、日ごろから銃を扱っている弟が銃を扱っている時、銃が暴発してしまい、

 

この少年の眼の前で弟が死亡するという事件が起こりました。この事件以後、この少年には自分に弟の死の責任があるとのトラウマが出来てしまうのです。また、家族の間にも心に穴のあいたような重苦しい雰囲気が出てくるのでした。特に父親は自分の素質を受け継いでいる弟が亡くなり落胆は大きく、表面上、この少年との関係も微妙になっていくのです。

 

こうした中、この少年の科学賞受賞をきっかけとした少年の家出事件が起こり、これから、この弟の死によって家族の皆に空いた心の穴が次第に埋まっていき、この家族の関係がなんとも心温まるものへと変わっていくのです。

 

科学賞受賞式に参加することを決意した少年は、子供では相手にされないと思い、大学の教授と偽り、受賞式参加を目指して旅に出るのです。家出の日、朝薄暗い時間に大きなスーツケースを引きずって家を出て、道を歩いているところに後ろから父親の運転する車が走ってきましたが、そのまま少年を追い越して行きました。ここは、この時の少年の複雑な気持ちを感じさせるところです。

 

しかし、少年はなんとも明るく目的地へ向かうのです。少年は家の近くを走るアメリカ大陸横断鉄道の貨物列車に鉄道員の追求を逃れ、なんとか潜り込み、旅を続けます。

 

途中で乗り継いだ次の列車には運よく、キャンピングカーが乗せられており、このキャンピングカーに潜り込んで、なんとも快適な旅を続け、鉄道の終点までたどり着くのです。この後、スミソニアン博物館まではかなりの距離があるのですが、長距離トラックでヒッチハイクし、目的のスミソニアン博物館にとうとう見事に到着します。こ旅の間、たびたび、死んだ弟が少年を励ますような空想の世界が出てきて、この少年の弟への健気な思いが伝わってきます。

 

この後、受賞式の担当者と会うのですが、当然、全く相手にされません。しかし、この時、科学的な話を担当者が他の人としていると、明快にこの少年がその内容について話したことから、少年の才能に気付いた担当者によって、大々的に取り上げられることになります。



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その後、受賞式の日がやってきて、受賞式はテレビ局により中継されることとなります。
ここで、この少年は多くの受賞式参加者の前で見事に講演するのですが、その内容は弟の死についての自分の思いであり、感動を呼ぶものでした。

 

この時、テレビ局の担当者は、秘かに少年の両親を呼び寄せており、この受賞式を観た両親はこの少年の才能と弟への思いを再認識し、ここから、親子のすばらしさを取り戻していくのです。

 

受賞式を終え、両親と再会した少年は、10歳の少年そのままで、父親がこの少年を抱き上げて、家に帰る場面はなんとも言えない温かな平和な気持ちを抱かせるものです。

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最後に、最初に少年が家出をした時、父親が車で少年を追い越したことですが、父親はこの時、物を車の床に落とし拾おうとして、少年に気付かなかったのです。また、その後の家族ですが、弟の死のトラウマは消え去り、平穏無事な普通の家族に戻っています。

 

最後に、家族で食事をしている場面があり、その席に父親の姿はなく、父親が一人だけで雨の中、馬上で食事をしているので、えーと思わせるのですが、その時に母親がアップされると、母親のおなかが大きくなっており、次の子供ができているというなんとも言えない、ふんわりとした気持ちにさせる落ちでした。

 

感想

この映画は、最近なかなか観る事の出来ない、家族の死の虚しさを乗り越え、家族のつながりを取り戻していく、心を温かくさせる作品だと思います。この家族が、この少年の弟の不慮の事故により、それぞれの立場で心に虚しさとも言える痛手を抱える事になり、家族間の心のつながりにも何か重苦しさを感じさせるようになってしまう様子が丁寧に描かれており、この少年の無謀とも言える行動をきっかけに家族のつながりを取り戻していく過程が見事に描かれていると思います。

 

作品の前半で、この少年、母親、父親、姉のそれぞれの家族の死に対する心の葛藤が日常の生活のさりげない場面で描かれており、家族の一員を不慮の事故で亡くすことが、どれほど強く心に虚しさを感じさせるものであるかが、よく表現されていると思います。

 

また、この少年に対する母親、父親の接し方にもそれぞれの深い愛情を感じさせる場面が数多く見られます。この母親には、この少年の才能には、気付いているものの、普通に育てることが大事であるとのポリシーを感じさせられます。また父親も不器用ながらこの少年に対して自分なりの深い愛情を注いでいるように思えます。

このような家族ですが、なかなか弟の死のトラウマから脱却できない中、この少年の家出事件が発生し、この事件を通して、家族の心にあった虚しさが払拭されていく過程が重苦しいところが一切ない表現で描かれており、観る者に安心感と癒しを感じさせるところは素晴らしいと思います。

 

また、この少年の家出から科学賞受賞式までの顛末を描く上で、この旅の過程に関わつたそれぞれの人物像、人間の思惑、人のやさしさがコミカルに描かれており、また、子供のころの冒険心をもくすぐる楽しい作品になっていると思いました。この監督は良く知らないのですが、この作品の様々の個所に人の感情に訴える伏線が引いてあり、それを見事に分かりやすく明かにしていき、感動を与えるテクニックは秀逸で、観客を楽しませ感動させるすごい監督だと思いました。



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