映画国家代表!?のあらすじと感想

「国家代表__」の検索結果_-_Yahoo_検索(画像)

公開日:2009年



[スポンサーリンク]


あらすじ

舞台は1996年、全羅北道のムジュ。この地に冬季オリンピックを誘致するために、正式種目の一つであるスキージャンプの国家代表チームが急遽、結成されることになった。

オリンピック誘致委員会からコーチに任命されたバン・ジョンサムは選手集めに奔走する。しかしスキージャンプ不毛の地、韓国には経験者がいない。仕方なくジャンプ未経験、かつ社会的にドロップアウト気味の若者まで交えて特訓を開始した。

唯一の経験者は、韓国からアメリカに養子に行ったボブ。ボブは実の母を探すために韓国にやってきたのだが、チームの期待の星となってしまった。

当然、ボブ以外のジャンプ未経験者と、ボブとのあいだで軋轢が生じる。ギクシャクしたムードの中で、彼らはコーチのもとで練習場づくりを始めた。

雪が降るまで待ってはいられない。遊園地のウォータースロープに水を流して、ジャンプの練習が始まった。燦々と輝く太陽と緑の草原。この環境でスキージャンプの練習は続き、いよいよ国家代表としてドイツのワールドカップに参加することになった。

ひとまずチームは国家代表にのぼり詰めたのだ。ドイツでの試合当日の悪天候が、彼らに味方したかに見えたが、好事魔多し。長野オリンピックの裏側で起きていた、初心者スキージャンプチームの、ありえない挑戦。しかも、ほぼ実話。

 

感想

ジャマイカのボブスレーチームが、1988年にカナダのカルガリーで行われた冬季オリンピックで立てた功績を基にした映画、『クールランニング』を彷彿とさせるコメディ。

ムリなものを成立させようとする熱量がすごい。札幌冬季オリンピックの成功を知っている身としては、「いまだにそんなこと、やってるの!?」という驚きを禁じ得なかった。100年くらい遅れている感じ。

とはいえ、役者の使い方がうまい。選手の一人は両親がいない。そして祖母と知的障害のある弟を抱えている。「オリンピックに出て、メダルを獲れば徴兵は免れるよ」というコーチの一言で、経験も興味もないスキージャンプの選手になることを決意した。



[スポンサーリンク]




祖母と弟の二人を残して入隊することが、彼にとってどれほどの重圧であるのかよくわかる。そんなシーンが、ところどころに挟まれ、日本との国情の違いを見せつけられた。日本よりも大きい貧富の差も、よく描かれていた。

ボブをアメリカに養子に出した母親は、ある富豪の家でメイドになっていた。韓国の話には、いまだに頻繁に富豪が登場する。そして大変な勢いでメイドを叱責する。自分の過失は消して認めようとしない。

このシーンでは、かの航空会社のナッツ・リターン事件を思い出した。コーチ役のソン・ドイルと、ボブ役のハ・ジョンウは、いつもながらの安定感。笑わせるところでは徹底的に笑わせる。

ストーリーはテンポよく進み、最後まで目が離せない。ドイツのワールドカップに参加した際、彼らのチームは西洋人から暴言を吐かれた。ふた昔前の日本チームの扱いも、そんなものだったのだろう。

また、これが中国のチームでも、同じことだっただろう。みんな「イエロー・モンキー」で一括り。ボブをはじめとする選手たちの明るさが救いだった。陰湿な側面を描きながらも、なぜか大笑いできる、不思議な映画だ。

 



[スポンサーリンク]


コメントを残す

このページの先頭へ