映画ベルリン天使の詩のあらすじと感想

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公開日:1987年



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あらすじ

この映画、ドイツ語の原題は「ベルリンの上の天国」とでも訳せるでしょうか。舞台はベルリンの壁崩壊前のベルリン。そこには人間の営みを見守る数多くの「天使」たちが存在しています。

 

しかし、彼らの姿は人間には見えません。ともすれば絶望に打ちひしがれそうになる人間を見つけては、天使はそっと寄り添います。そうすると、その人の心のなかにはささやかな希望が生まれ、生きる気力を取り戻します。

 

そうやって人々を支えるのが彼らの役目ですが、悠久の時を生きる彼らには、肉体も、感覚もありません。そんな天使たちの中で主人公ダミエルは、一人の踊り子に恋をします。しかし彼女はベルリンを去らなければならなくなります。

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このままでは彼女とお別れになってしまう。彼女と同じ世界に生きるため、彼は人間になることを決心します。親友のカシエルは思いとどまるよう説得しますが、ダミエルの決意は固く、彼はベルリンへと文字通り飛び降ります。そこで彼を待っていたものは。

 

感想

監督ヴィム・ヴェンダースの他の映画は知りません。しかし、私にとってはこの映画を作ってくれただけで充分です。「天使」と聞いたら、あのようなイメージを持つ人が多いでしょうが、この映画の天使たちは、黒ずくめだわ、羽は無いわ、オジサンだわで、ドイツのお役人みたいです。

 

しかし、これが白黒の画面と相俟って、奇妙な普遍性を生み出しています。現代的な服装のワーグナーの楽劇の演出を見ているようです。主人公のダミエルが人間になるくだりは、大まじめにユーモラスです。



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彼が地上に落ちてくると、一緒に「鎧」も落ちてきます。その鎧を質入れして、彼はささやかな生活の資本を手に入れるのです。さしずめ鎧は天使を辞めた者への退職金代わり、といったところです。

 

この映画には「刑事コロンボ」のピーター・フォークが俳優として本人役として出演します。まだダミエルが天使だった時、彼は人間には見えないはずのダミエルに握手するかのように手を差し伸べ、「見えないけど、いるな」と話しかけます。

 

これだと単にいわゆる「見える人」なのですが、これも重要な伏線でした。人間となったダミエルにピーター・フォークは「鎧はいくらで売れた?」と尋ね、値段を聞くと「ニューヨークではもっと高く売れたぞ」と言うのです。何と、彼も人間の世界に舞い降りた「天使」だったというのです。

 

ピーター・フォークを彼自身の役で出演させるのは、天使という題材にリアリティを持たせるためと思いきや、観客は悪い意味でなくハメられることになるのです。なお、「シティ・オブ・エンジェル」などという類似品にはご注意を。

 



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