映画日本でいちばん長い日の感想!それぞれの正義に胸が痛くなった二時間

公開日:1967年

 



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感想

第二次世界大戦の、日本のポツダム宣言受託に至るまでの話です。
日本のベテラン俳優と言われる方々が名を連ねていますが、若手の方(主に松坂桃李さん演じる陸軍将官)も熱く演じられていて、二時間以上ある長い映画にもかかわらず退屈にならなかったです。そして本木雅弘さん演じる昭和天皇は役というよりそのもので一言一言が重かったです。

 

特に印象的だったのは東条英機の「軍はサザエの殻と申し上げてもいい。殻を失ったサザエは中身も死ぬ」という言葉に対して天皇が「アメリカなどはサザエなんて殻ごと捨てるだろう」というやりとりでした。軍隊がなくなるということは日本がなくなるのと同じ。

 

戦争のない今を生きている私たちからすれば、戦争を続けようとする東条英機や陸軍将官などは「悪」という位置になるのかもしれないが、当時の彼ら、勝つために生きて勝つために死ぬことを教えられてきた彼らにとって負けを認めること、アメリカに国体を奪われるかもしれないこと以上に屈辱的なことはなかったんだと演技から感じ取ることができました。



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また、陸軍官僚らのクーデターについて私は知らなかったために衝撃を受けた部分でもありました。どうしてそこまでとやはり思ってしまいますが彼らにとってはそうすることが「善」であり、誰もが日本という国を想っていたことは見てとれました。

 

鈴木貫太郎は私が歴史を勉強しただけの知識、「イクヤマイマイ・・・」と首相の名前を暗記してただけでは知ることができなかった重みという、か首相としての「この内閣で戦争を終わらせる」という命をかけた決意が胸にきました。

 

また、あんなおじいちゃんだとは知らず・・・きっともっとシンプルなはずだった、結果的に間接統治となり今復興してることを知ってる今を生きる私たちには、計り知れない葛藤を抱えながら必死に日本を想う老いた大人たちのかっこよさがありました。

 

戦争を続けようとする反乱軍と板挟みになりながらもやはり日本を想った阿南が自らにてをかけ、妻が死後の阿南に語りかける姿。戦争という背景には多くの人のそれぞれの「善」、正義があって、そして現代とも変わらぬ家族愛もあって、それに向かって生き抜いたということはこの映画で現れていた大きなものだと思います。

 

二度と繰り返してはいけない、昭和天皇もそれをわかっていたからラジオを流し、そしてそれに向かって涙を流した日本人の姿が頭に浮かびました。これはこれからも忘れてはいけない、様々な問題が目の前に現れた時に思い出したい、そんな風に思わせてくれる映画でした。



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