バクマンの感想!二人の漫画家の青春映画
公開日:2015年
原作は19巻で最終回になる漫画なので、
さすがに最後までは行かないものの
ぎゅっとまとめて楽しめる内容になっていると思いました。
高校で漫画デビューから、高校を卒業するまでの所で話が終わります。
この登場人物はこの人なのか!という驚きもあったり
性格なんかを変えているキャラクターもいたりするので
原作とはまた別物と考えて観る感じもありました。
恋の行方はこう変えたんだ、とか
あのエピソードやあのセリフはないのか、
と色々と思うところもあり
原作を読まずにまずこの映画だけで観てみたかったような気もしました。
このシーンはこう再現するんだな、とか
実写だからこその漫画や映像が映えたりもして
エンターテイメント性も強い印象で
動きもあるのも良かった気もします。
漫画で、ライバルでもある先生とのアンケート対決のシーンは
まるでバトルシーンでした。
こういう見せ方をするのかと
新鮮な驚きでもありました。
必死でアイデアを考えたりして悩む苦しさ、いかに面白いものを描こうとするかの
試行錯誤などの苦悩などを描く原作とは違う、
これはこれで爽快なシーンでした。
原作のエピソードも好きですが、
こっちはこの良さもあるとも思います。
どうしても映画だと時間を削らなくてはならないのもあるし、
映像としても面白いですし。
佐藤健くん、神木隆之介くんという
人気と実力のあるイケメン俳優が主演ということで
見た目でも入りやすいかもしれません。
その情報を最初に聞いたときは、
サイコーが神木くんで
シュージンが佐藤健くんと逆にした方がしっくりくるような気もしていましたが
観ていると、そうかも、この二人はこうかもしれない!と思えてきました。
原作ファンの方は、イメージがそれぞれあるかもしれませんが
私はキャストがなかなか楽しめる映画でした。
皆川さんの演じる中井さん、良い感じの気持ち悪さもあり、
ちょっと怖そうな、でも熱い先生になりきってた桐谷さん、はまってるとも思いました。
平丸さんは、意外にもに平丸さんぽい感じでしたし。
そして、たぶん漫画の作画である小畑健先生が色々と直筆で描いているようで
観ていてそれもとても楽しめました!
綺麗な上手い絵で、色々とかき分けもできて
凄いなと改めて思いました。
エンドロールなども漫画と実写が混ざった感じになっていて
楽しい気分になりました。
そして、個人的には
あちこちで使われるBGMがなかなか良かったと思いました。
映像と音楽の使い方が、観ていて
かっこいいな、とか楽しいと感じられて。
漫画家の映画ということで、
ちょっと映像としては地味になりがちなのではとも思ってしまっていたのですが
そんなことはなく、
むしろ映像が楽しい映画だと感じました。