映画ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリーの感想!

公開日:2016年

 

正直、期待以上の作品でした!主人公が女性ということで、「エピソード7の焼き直しになるんじゃないか?」と心配しましたが、そのようなことは皆無。

 

エピソード7は、辺境の惑星から出発し、偶然が重なりあうことで最後に一つのルーツ=ルークへとたどり着くというスターウォーズ特有の神秘性を押し出したストーリーでしたが、ローグ・ワンではエピソード7では控えめだったミリタリー要素を存分に押し出しています。

 

まず反乱軍の航空機に「Uウィング」という新型機が加わっています。エピソード7ではXウィングしか出てこず正直物足りなかったのでこれは嬉しいです。

 

作風は全体的に泥臭く、黒澤明監督がかつて評したという「この作品は汚れがいいね」を良い具合に醸し出しています。前半はジン・アーソの生い立ちに、キャシアン、チアルート・ベイズのコンビ、ボディ・ロック、K-2SOとの出会いとオリジナリティ要素が強いです。

 

特にチアルートの棒術捌きは見ものです。個人的に思うのですが、この人がライトセーバーを持ったら実はむちゃくちゃ強いんじゃないでしょうか?(笑)棒繋がりでダース・モールの両刃型なんていいかも…?

 

重機関銃型のブラスターを操るベイズはある意味一番の常識人(私の私見です)ですが、この人が纏う「アーマー」具合がボバ・フェットの装甲服に通じるものがあってスターウォーズらしくて好きです。

 

K-2SOはとにかく実直な子(ドロイド)で愛しいです。また、今回は帝国軍の描写が非常に良いです。ただの悪の軍団としてのみならず、帝国の兵士や将校も軍人として生活しており、昇進や上官との人間関係などに頭を悩まし奮闘する様が描かれます。



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特に、情報将校クレニックは腹黒ではありますが人当たりは紳士的で、デススター開発の成果を己のものにしようと奮闘しますし、エピソード4からの悪役モフ・ターキンは保身に満ちた嫌味ったらしいエスタブリッシュメントおじさん軍人感が全開です。

 

個人的に気に入ったシーンは、ジンらが惑星スカリフの基地に侵入して基地内を歩いているとき、通路にあるタイファイターの前でパイロットと将校が談話している場面。

 

セリフはありませんが、様々な職務の軍人たちが情報交換しつつ軍を運営しているんだろうな、という兵士の日常感が出ていて好感触でした。また反乱軍が絶対正義という書き方もされておらず、そういう点でも本編へ一石を投じています。

 

反乱軍はキャシアンはじめスパイや工作員、ハンターなどが集まったイリーガルな組織であり、しかしそういう烏合の衆でも、銀河に平和を取り戻すために一丸となって戦うのです。

 

これについては帝国にもちょっと通じるところがあり、ダースベイダーなど暗黒面(シス)の親玉は銀河を支配して己の自由にしようとしていますが、帝国の軍人は、腐敗した共和国に代わって新たな秩序を作るのが我々の役目だ、と思い込んでいます。

 

たしかに、例えば辺境で奴隷制を敷いて暴利を貪るジャバ・ザ・ハットのような存在を制御しきれない共和国の体制は統治形態として理想とは言いがたく、ならば軍事力をもって抑止力でより平等に支配しよう、という考えはわからなくもない気がします。

 

ローグ・ワンの良いところは「機動戦士ガンダム」の連邦軍とジオン軍のように、実は勧善懲悪とされてきたものが、双方に大儀と言い分があった、ということを気づかせてくれたことだと思います。

 

 

ラストの惑星軌道上で繰り広げられる密接感溢れる艦隊戦も見ものです。今後、エピソードの公開と並行でスピンオフ作品も作られていくという話もあるようで、ローグ・ワン並みのクオリティの作品が公開され、スターウォーズの世界がさらに広がっていくことを期待しています!



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